吉岡千尋 個展
藤澤信輔 個展
「ゆれるハンガー/ダブル・スタンダード」
2022.04.29 [Fri.] − 08.21 [Sun.]
Shinsuke Fujisawa
2004年に京都市立芸術大学彫刻専攻を卒業後、関西を中心に活動し、現在は京都府木津川市を拠点として制作活動を行なう。 近年は独特のユーモアを孕んだ具象的な木彫作品を中心に制作。
【past event】
Artist Talk / 2022.05.28 [Sat.] 15:00 - 16:00

藤澤の彫刻作品は、本や時計、または透明人間といったものも含め、言葉だけを聞けば、それが何であるのか、ひとまずは解る物事がモチーフになっています。しかし改めて作品に目を向けると、そこには立体物ならではのズレや意識的な操作がそれぞれに表現されており、各作品は、あっけらかんとした佇まいを感じさせながら、違和感もしくは魅力を伴って見るものに印象付けます。

作品の多くは、表面に油彩や他の手法で彩色されており、一見するとそれぞれが作家の手によって彫られた木彫であるということ自体を強く主張しているようには見えません。しかし、各木材の特質が前面化しないように自身の手で作られた集積材や、あるいは逆に、木工的な手法と木彫的な手法といった技法や素材を意識的に組み合わせた作品など、それぞれの作品が成り立つ為に制作上の様々な手法が試みられ、作品によってはそれが見え隠れします。 イメージが形となって現れること。イメージを形として表すこと。 頭の中に浮かぶ、また、私たちの身の回りに漂う様々な「イメージ/想像」を、どのようなものとして受け入れ、どのような形で実現するか。こういった考えや姿勢は、初期の絵や映像作品の頃から一貫して藤澤の制作活動の中に感じられるものとしてあります。

  • 藤澤信輔 個展
  • 藤澤信輔 個展
  • 藤澤信輔 個展